1学期の道徳の授業を終えて
2021年9月10日 17時44分本校の教職員が一丸となって道徳の授業力向上を目指して研修を深め、学級担任が毎時間道徳の教材を通して(主に教科書の教材)、道徳の内容項目の価値にせまる授業展開に努めました。
1学期の道徳の授業に関する1~8までのアンケート項目の結果を紹介します。
表中の「4月初め」「1学期」の数値は、4段階評価の「あてはまる」を4ポイント、「やや」を3ポイント、「あまり」を2ポイント、「あてはまらない」を1ポイントで全校生徒のデータを集計した平均値です。
「増減」の数値は、備考の欄に増減の状況を記号で表してみました。
△△は、大きく増加。△は、やや増加。▼は、やや減少。
多くの項目で4月初めよりアンケートの平均値が上昇しています。その中でも、項目2「自分の考え(思い)をもつことができた。」が大きく増加しており、生徒が道徳科の授業に、主体的に取り組んでいる様子が反映されたものだと思われます。引き続き、教職員一同、授業力向上を目指し、教師と生徒が道徳の授業を楽しめるように研修を深めてまいります。
一方、項目3「自分の考え(思い)を発言できた。」については、8項目の中で唯一、平均値が低下していますが、このことについては、様々な要因が考えられます。「特別の教科 道徳」ですから、他教科との授業の展開や形態が少し異なっていることに関係しているのかもしれません。または、新型コロナウィルス感染症への対応を優先した授業が長い期間続いており、自由で活発な意見交換をする活動の場が少ないことが影響している可能性も考えられます。その他では、生徒の特性で道徳の授業に対して発言を躊躇してしまう生徒、もしくは発言自体が苦手な生徒も存在します。見方を変えれば、教師側が生徒の発言を上手に引き出せていないことも考えられます。今後も、もった考え(思い)を伝え合う方法について更に研修していきたいと思います。
ただ、考え(思い)をもったことにより、生徒たちの心の中の変化が促された結果も出ています。項目4「人の意見を聞くことができた。」、項目5「他の人の考えと比べてみようとした。」、項目6「新しい考え等の発見があった。」、項目7「自分の考えが広がった。」、項目8「これからの生活に生かそうとした。」の平均値が増加しています。少しではありますが、生徒一人一人が自己と向き合い、より良い生き方を探求し始めたのではないかと(期待を込めて)思います。
今回の結果とその分析をもとに、今後の道徳科の授業改善につなげていきたいと思います。