授業の振り返りシートの内容は、大きく2つに分けることができます。
1つ目は、本時の道徳の授業に対するアンケート項目です。項目は、全部で8個あります。
すべての項目で、4段階評価で回答します。生徒には、「成績には全く関係しません。感じたこと、考えたこと、その通りの番号に〇をつけてください。」と指示しています。
2つ目は、今日の授業で思ったこと、感じたこと、学んだことを書きます。必ず学級担任が授業の後に読み、心を込めてコメントを書きます。この部分は、生徒の多様性を尊重しています。
今回は、4月の道徳の初めの授業に関する1~8までのアンケート項目の結果を紹介します。
各項目の数値は、4段階評価の「あてはまる」を4ポイント、「やや」を3ポイント、「あまり」を2ポイント、「あてはまらない」を1ポイントで全校生徒のデータを集計した平均値です。
ほとんどの調査項目の平均値が、3.0を上回っており、良好な状況でスタートできたと思われます。
項目2の「自分の考え(思い)をもつことができた。」は3.0を下回っており、学級担任の授業力アップにおいて重要な課題であると認識しました。
本校の道徳の授業では、毎時間授業を振り返る時間を設定しています。
そして、以下の振り返りシートを生徒が記入し学級担任に提出します。
学級担任が★より下に生徒のへのメッセージを記入します。
【振り返りシート】
本日、研修職員会(道徳)の日でした。
松山市人権啓発課指導員の齋藤照夫先生にご来校いただき、2年生のクラスで研究授業をしていただきました。
資料は、主人公の「僕」が、物忘れが増えてきた家族(祖母)のことを通して、家族愛について考える「一冊のノート」です。
また、授業後の研修職員会では、齋藤先生の指導講話を聞いて、道徳の授業で大切なことについて学びました。
今日は研修職員会を行いました。そして、道徳科の授業の研修を実施しました。
道徳科の授業つくりで大切なことや指導方法、話合いを深めるために効果的な質問等、先生同士の話合いも交えながら研修しました。
学びがいのある授業をつくるために桑原中の先生方も頑張っています。
中学校では2019年度4月から「特別の教科 道徳」が全国の中学校で全面実施されるようになりました。
学校における道徳教育の目標は、教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神に基づき、自己の生き方を考え、主体的な判断の下に行動し、自立した人間として他者と共によりよく生きるための基盤となる道徳性を養うことです。
そして、「特別の教科 道徳」における目標は以下のとおりです。
「道徳教育の目標に基づき、よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うため、道徳的諸価値についての理解を基に、自己を見つめ、物事を多面的・多角的に考え、自己の生き方についての考えを深める学習を通して、道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度を育てる。」
上記の目標を達成するために「特別の教科 道徳」で扱われる内容項目は、「4つの視点」としてA・B・C・Dに大きく分けられています。
A 主として自分自身に関すること
B 主として人との関わりに関すること
C 主として集団や社会との関わりに関すること
D 主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること
それぞれの内容項目は「学習指導要領解説」内で詳細に解説されています。